数年前ですが、当時長年使っていたキーボード(10年くらい?)をそろそろ買い替えようと思い立って、色々とキーボードを物色していました。予想以上に色々と種類が豊富!
当初長く使う予定だしちょっとは高くても仕方ないかな、と予算的には大体五千円以上一万円未満位かと漠然と考えていました。結果として今回買ったのは価格が二万円を超える静電容量無接点方式のキーボード。
明らかに予算オーバーですヨ!
さすがに悩みましたが調べれば調べるほど気になってしまい、私にとっては大枚をはたいて結局購入してしまったのです。購入したのは特に入力時の感覚が軽い荷重30の「REALFORCE SA R2 R2SA-JP3-IV」です。
できたら前回同様10年とか長期で使いたい、と思って探していたのでほんとに悩みました。お店に行って実際に触ったりもしてみました。
そんなわけで、せっかく調べたのでキーボード購入に役立ちそうな内容をアウトプットしたいと思います。
キーボードの価格は想像以上にピンキリで幅広い
最初はとりあえず五千円くらいで買えるものならそれなりかな?位の気持ちで見始めたのですが、調べてみたらとにかく価格の幅が大きい。
千円代から三万円台まで、キーボードの価格はほんとにピンキリで幅が広い。どうしてこんなに価格に差があるのだろう?という疑問が生まれたので、価格差の原因について調べてみました。
キーボードの価格に違いは何?
価格の違いの原因はだいたい下記のポイントが関係しているかと思います。
- キーボードの構造の違い
- デザイン
- キーボードのキーの数(サイズ)
- 有線か無線か
他にもあると思いますが、ざっくりはこんな感じだと思います。安かろう悪かろうではないので、価格だけを気にする必要は全くありませんが、違いを理解して購入すれば、より自分に合ったキーボードをゲットできると思います。
上記のポイントについてちょっと詳しく書いていきます。
キーボードの構造の違いによって価格は変わる
価格の違い大きい部分はまずキーボードの構造の違いです。ざっくりメジャーどころをあげると4タイプです。
構造名 | 特徴 | 価格 |
---|---|---|
パンタグラフ | 軽い力で入力できる。薄型のキーボードに多く採用されている。 | 比較的安価 |
メンブレン | ストロークが深めで、しっかり押さないと反応が悪い場合がある。価格の安さが魅力。 | 安価 |
メカニカル | キースイッチの種類によって入力時の押した感じが変わる。カスタマイズ性が高いのが魅力。 | 高額 |
静電容量無接点方式 | キーの押し心地が軽い。構造として接触感知では無い為他の構造より耐久性が高い。 | 高額 |
各キーボードの特徴について
各構造ごとの特徴について、購入の際の参考になりそうな部分のみをまとめてみました。構造の詳細についてはもっと詳しいサイトさんがたくさんありますので割愛しています。
購入に必要そうな部分のみなるべく短くまとめたつもりです。
- パンタグラフ
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最大の特徴が軽いタッチで入力が可能なこと。
薄型にできる構造なのでノートパソコンに主に使われている。メンブレンよりも押す場所によって反応のばらつきが起きにくいのがメリットです。
薄型軽量キーボードに向いているため、持ち歩きに便利なワイヤレスキーボードにも多く採用されている。
価格帯は据え置きタイプは比較的安い。携帯用の薄型軽量ワイヤレス版の場合は価格帯に幅がある。
- メンブレン
-
デスクトップ型パソコンを買うと付属してくる可能性が最も高い定番のキーボード。価格がとても安い。
キーストロークが深いので、パンタグラフに比べるとしっかりとキーを押す感覚がある。高速タイピングには不向きかもしれない。
静音性については良くはなく、普通に音はする。ただ、私もそうですが使用する際にキーボードのカバーを付けると、ポコポコした若干柔らかい音になる。
キーボードカバーのメリットはゴミの侵入を防げることと、手で接触することでキーが汚れてくすむのを防止するのが目的ですが、ストロークが短くなることで入力時の負担も軽減できる。
- メカニカル
-
キースイッチ式の構造。詳細は省きますが、各キーが1個づつ独立しているので、部分的にキーの反応が悪くなっても不良が起きている個所のキースイッチの交換で対応できたりする(状況による)
一番の魅力はキースイッチによってクリック感(押し心地)が変えられること。同じキーボードでも購入する際にスイッチの色を選択することで、クリック感を選べるのが魅力。
ゲーミングキーボードとしてはこのメカニカルタイプをよく見かけました。自分好みのスイッチを選べるので人気があるようです。
- 静電容量無接点方式
-
最大の魅力はとても軽い押し心地で、長時間の入力でもあまり疲れないことです。また、音に関しても比較的静かな方かなと思いますが、全くの無音ではないです。
更に非接触型の構造のため、物理的に摩耗しにくいので非常に耐久性も高い構造といわれています。長く使えるのは魅力ですね。
欠点としては価格が高額なこと。本体重量が重いことがあげられます。
押し心地が軽いのも善し悪しで、人によっては軽すぎてご入力が増えてしまう可能性も。これに関しては慣れと好みの問題だと思います。
バックライトの有無やおしゃれなデザインのキーボードもある
今まで使っていたキーボードが、デスクトップに付属の相当昔のものだったこともあり、最近のキーボードのデザインや機能にちょっと驚きました。
- カラフルなバックライト付きのゲーミングキーボード
- かわいい、和風、クールなフレームのキーボードもある
- 別売りキーキャップで好きな色のキーキャップに変えることもできる
バックライトでピカピカ
メカニカルキーボードによくあるのがバックライトが付くもの。実用性では特に関係ないものですが、こういうものがあると知らなかったのでなんか新鮮でした!
カスタマイズ性が高いので好みの色のキーキャップにすればお気に入り度が上がる!
あとは本体のデザイン。こちらは一般的に販売しているものは基本色の白、黒が多いです。
でもメカニカルキーボードはキーキャップを付け変えできるおかげで、好みの色やキーキャップのデザインにカスタマイズできてしまうという魅力があります。
別売りキーキャップを購入してカスタマイズすることもできますが、本体のフレームとかも含めてメーカー側にオーダーメイド注文ができるものもあります。メーカーによっては漆塗りのフレームなどもあって、もはや芸術品?!
こだわりたい人、好みのデザインがあった人は是非(お財布と相談の上)お試しください!
余談ですが、私が今すごく欲しくてでもまだ買えてない(お財布都合)キーボードがこちら。とてもきれいでいつかほしいなと思っています。
キーの数(テンキー有無)の違いによって価格に差がでる
キーの数の違いによる価格の差もあります。キーの数についてはテンキーの有無やOSや言語の違いによっていくつか種類があります。その中の一例を表にしてみました。
キーの数ごとの呼称 | キーの数 | パーセント |
---|---|---|
フルサイズ 日本語(JIS)配列 | 106~109キー位 | 100% |
フルサイズ 英語(US)配列 | 101~104キー位 | 100% |
テンキーレス | 90キー前後 | 70%~80% |
テンキーレス/ファンクションキーレス | 70キー前後 | 65% |
テンキーレス/ファンクションキーレス/矢印キーレス | 60キー前後 | 60% |
テンキーのみ | 21キー | – |
キーの少ないキーボードではテンキーやファンクションキーはどうなるの?
少ないキーについてはそれぞれどこかのキーとの組み合わせや、切り替えで対応できるようになっています。
どのキーを押して切り替わるか等はキーボードによって変わってくると思います。慣れる必要はありますが、キーボードのキーが減ったからといって、基本的にできことが少なくなるわけではないです。
キーの数が減ることのメリットとデメリットは?
- スペースを広く使える
- 価格的にも多少安価になる
キーが少なくなるメリットとして、一番に挙げられるのは、スペースを広くすっきりと使えるようになることですね。キーボードの幅が狭くなることでマウスを置く場所が近くなり、意外と作業しやすいと感じます(個人的にですが)
物理的にキーが減るので、フルサイズキーボードよりも若干価格も安くなっているものもあります。数千円位なので、これを決め手でサイズを決めるのはちょっともったいないと思いますが・・・一応メリットに含めました。
どのサイズが使いやすい?選ぶ基準は?
職場などで、デスクトップパソコンを使用していればほぼフルサイズキーボードを使っていると思います。
ノートパソコンの場合はテンキーがないので80%キーボードの感覚かなと思います。その場合でも別途テンキーを購入して使用していることもありますよね。
普段使い慣れていると、小型サイズのキーボードは一見不便に感じます。慣れや用途にもよりますので一概には言えませんが、単純に机のスペースが広く使えるだけでなく、動かす指の範囲も狭まるので慣れると意外と快適だったりもします。
キーボードサイズ | 向いている人 |
---|---|
フルサイズキーボード(100%) | 使い慣れたキーボードがいい |
テンキーレスキーボード(80%) | テンキーを余り使わない/小型軽量 |
60%~70%サイズキーボード | 小さいサイズのキーボードが欲しい |
持ち歩き型のワイヤレスは必然的にキーの数は少ないものになっていると思います。
有線キーボードと無線キーボードどっちがいい?
パッと見無線の方がケーブルがなくて良さそうですが、実際のところはどうでしょうか?それぞれのメリットデメリットを書き出してみました。
有線キーボードのメリット&デメリット
まずはUSBケーブルがあるタイプの場合のメリットデメリットを考えてみます。
- メリット
-
- 無線キーボードよりも価格が安い
- レスポンスが良く安定して使える
- 電池切れの心配がない
- デメリット
-
- ケーブルが邪魔
無線キーボードのメリット&デメリット
大体はBluetoothでの接続が多いと思いますので、その前提でメリットデメリットを書いてみます。
- メリット
-
- 邪魔なケーブルがない
- 切り替え機能がある場合は複数端末で簡単に切り替えて使用できる
- デメリット
-
- 充電切れの心配
- 安定面やレスポンスは多少有線よりも落ちる
- 有線よりお値段が高め
- 接続する機器が(パソコンなど)Bluetoothに対応している必要がある
参考までに、私が使用している無線キーボードはこちらです。コンパクトで持ち歩きもでき、スマホとパソコンなど最大3台まで接続機器の切替が簡単にできるのが魅力。
2.4GHzワイヤレス接続タイプのキーボードとBluetooth接続の比較
Bluetoothとの違いとしては、ケーブルはない代わりに受信するためのレシーバーと呼ばれているUSBの機器をパソコン(キーボードとつなぐ機器)へ差し込みます。
その為機器がBluetooth非対応の場合でも接続が可能な点はメリットとなります。
デメリットとしてはUSBのソケットは1つ使用する必要があります。
それぞれのメリットやデメリットを考えて使い分けるのがベスト!
個人的には据え置き型として1つの端末(パソコン)で使用するだけであれば、あえて無線キーボードを選択するメリットは少ないかなと思っています。
とはいえ、机の上をすっきりしたい人はケーブルがない無線タイプのキーボードも魅力的。ゲーム目的の場合にはレスポンスの部分で不安があるものの、それ以外でしたら好みでいいんじゃないかなと思います。
キーボードの静音性を向上したい
前述したとおり静電容量無接点方式は他の構造に比べると静音性が高いといわれています。ただ、薄型のキーボードはもともと打撃音が静かだったりするので、安い=うるさいとは一概に言えません。
メカニカルキーボードの場合はキースイッチによってだいぶ静音性が変わります。
また静音リングというものがあり、こちらを取り付けることで若干の静音化ができる(個人差あり)
静音リングに関してはこちらの記事でまとめています。
まとめ
今回はキーボードの購入の際に気になった価格の差について調べたものをまとめてみました。
安いから悪いではなく、構造やサイズの違いなど価格の違いの要因は色々あるので、ある程度予算を決めたうえで、ご自分の用途に合ったものを見つけてください。
個人的には当初思っていたより、性能だけじゃなくてデザインの面でもとても格好いいものがあるので、予算が許せば何個か購入してしまいたいと思ってしまいました・・・危険な沼が・・・笑
以前使っていたキーボードが十年位のお付き合いだった私としては、ぜひ気に入ったものを購入して長く使っていただきたいなと思っています。